不安障害

不安障害は、異常に不安が高まった影響で日常生活に支障を来す疾患を指します。以前は「神経症」「不安神経症」と呼ばれ、近年では障害という言葉に誤解や偏見を生むとして「不安症」とも呼ばれています。一言で不安障害といっても、現れる症状は様々でそれに応じた名前もあります。

不安障害の症状

不安障害の症状

不安とは誰もが感じる事ができる感情の一種です。その感情は人により様々変わってきます。それは悩みだったり心配事だったりします。症状も強く不安を感じる、またはイライラ感、恐怖感、緊張感などがあります。また身体的な症状として、発汗、動悸、不眠、アレルギー症、胸痛、頭痛、下痢などの身体症状として表れることもあります。不安の原因が解消される事で不安もなくなります。しかし、不安が一向になくならず長期的に続くようなら日常生活に支障をきたすようになります。

それは不眠症だったり、うつ病だったり長期的に続くとこのような病を患ってしまいます。そして最近よく耳にするパニック症、強迫症、心的外傷後ストレス障害(PTSD)なども不安障害です。他にも社会不安障害や全般性不安障害などがあります。不安障害には、〇〇不安障害、〇〇恐怖症と区別されます。一見、どちらも同じような意味と捉えがちですが、正確には次のような違いがあります。

・不安は、特定がなく漠然とした対象に対しての恐れの感情
・恐怖は、特定の対象に対して恐れの感情

不安障害や恐怖症には、どのような症状があるのかいくつかご紹介します。

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パニック障害(パニック症)

次のような症状が突然襲われ、パニック状態を引き起こします。

・めまい
・動悸(早鐘を打つ状態)
・胸の痛み
・呼吸が苦しい(窒息しそうな感覚)
・異常な発汗
・手足の震え

パニック障害は、100人に1人~2人は発症すると言われ、例えるなら新幹線普通車の1車両に少なくとも1~2人が経験している計算です。また、女性が男性よりも発症する確率が高いと言われています。
閉鎖空間や大勢の人が集まり逃げ出せない場所などで発生しやすい傾向があります。「このまま、ここで死んでしまうのではないか」という感情が強ければ強いほど、自分で自分自身をコントロールできないと感じます。いつ、また、どこで起きるか分からない不安に怯え、次第と発作が起きる場所や状況を避けていきます。例えば、エレベーターや電車は一種の閉鎖空間のため、逃げられない、と不安に陥る、広場で人が大勢いる空間では、何か起こった時にすぐに助けを得られず逃げられない、恥を掻くのではないかと思い込み、外出するのを拒否するようになります。これらの症状は、時として安静時にも突発的に発症する事があります。

残念ながら、発症原因は明確にされていません。周囲の人は最初は親身になって助けようとはしますが、体に異常がないと分かると、何もない場所でパニックを起こし、またか、と呆れられてしまいます。ですが、本人にとっては、漠然とした不安と恐怖に何度も押しつぶされ苦しいのに、体には異常なしと判断され、誰も分かってくれない、と苦しくて辛い思いをします。

強迫性障害(強迫症)

戸締まり、ガス栓などを異常なまでに何度も確認する、自分が決めた手順通りに行わないと恐怖が訪れると思い毎回同じ方法で仕事や家事をする、ラッキーナンバー、不吉な数字に対し度を越したレベルでこだわる、などの症状が特徴です。強い不安、強いこだわりが影響で日常生活が不便になる病気です。例としてあげると「手が細菌で汚れた。早く落とさないと大変な事になる」と恐怖に陥り、手が荒れるほど何度も何度も洗い続ける、アルコール消毒を繰り返すと周りから見ても明らかにやりすぎだと分かる行動をするのも強迫性障害です。これらの症状は、WHO(世界保健機関)で生活上の機能障害を発生させる10大疾患の1つです。

しかし、日本国内においてどのくらいの割合でこの症状に悩んでいる人がいるのかはっきりと分かっていません。欧米では、精神科に通院する人のうち約9%は強迫性障害が確認されてはいますが、日本では多くても4%前後の報告しかありません。確認が取れない理由は、何度も確認したりするのは病気ではなく、自分の性格と捉え、わざわざ精神科に行くほどではない、反対に精神科に足を運ぶのにためらいがあるなどがあります。そのため、多少日常生活に不便が生じても我慢している可能性が高いのではないかといいます。もし、きちんと受診が行われていたとすると、欧米、日本を含め全人口のうち約1.2%、約50人~100人に1人の割合で発症していると考えられています。

心的外傷後ストレス障害(PTSD)

強烈なショックや強い精神的ストレスが、心へのダメージとなり、どれだけ月日が過ぎてもその経験に対して強い恐怖を感じます。震災、事故、暴力や犯罪被害などが主な原因です。あまりにもショックな出来事として、すっかり忘れたつもりでいても、ふとした瞬間、当時の痛み、哀しみ、怒りなどの感情を渦巻きながら記憶が蘇ります。また、当時の現場を再び体験しているような生々しく思い出す、その光景を悪夢として繰り返し見るのもPTSDによく見られる症状です。フラッシュバックされていないにも関わらず、神経を張りつめた状態で、常に緊張感、イライラ、ほんの些細な事に敏感に反応する、警戒心が異常なまでに強くなる状態が引き金となり、眠れない日々が続く恐れもあります。

周囲からは突然、感情が不安定に陥り涙ぐむ、怒りを露わにするため理解に苦しみます。しかし、本人自身も何がきっかけで記憶が呼び起こされるのか把握できないままでいます。そのため、本人も無意識のうちにそのような場面を避ける、自分の心を守る防御反応として感情や感覚が麻痺する事があります。

社会不安障害

社会不安障害

「社会」というとてつもない広さを持つ対象に対して、漠然とした不安を抱く病気です。実は「他人から自分はどう見られているのか」「他人からの否定的評価(悪い評価)への恐れ」という強い感情が根底にあり、それが引き金となって精神や身体に様々な症状が生じるのです。学校や仕事場で、人前でスピーチやプレゼンといった発表の機会があります。人前で自分の意見や感想を述べるのは、誰だって緊張します。しかし、社会不安障害は人から注目される、反対に注目を浴びる状況じゃなくても過剰な恐怖や緊張を抱いてしまいます。友人や同僚との日常的な会話においても、注目を浴びている、と本人が自覚すると緊張や恐怖が増悪してしまい、苦痛に襲われてしまいます。

本人も過剰な緊張や恐怖を感じるのはおかしいと分かっていても、なるべく目立たず人前に出ない、仕事上必要な電話対応、上司や同僚との会話を避けるなどの回避行動を繰り返します。次第に仕事が手に付かない、日常生活に欠かせない買い物を遠ざけ、家に引きこもることが増え日常生活が送れなくなってしまいます。また、過剰な緊張や恐怖に伴い、身体には次のような代表的な症状が現れます。

・顔が赤くなる、ひきつる
・声が震える
・動悸、胸の痛み
・呼吸が荒い、息切れ
・体の震え、しびれ、異常な汗
・腹痛、下痢

そして、他の不安障害と比較して社会不安障害は、実に10代半ばで発病しています。ですが、医療機関へ受診するのは30代が中心です。なぜなら、思春期に人と接するのに緊張を覚え、学生時代はそのような場面を無意識に避けてはいたが、就職し社会人になってからは学生の頃のように回避する事ができなくなります。避けられない反動で、社会生活に影響が及んでから受診するケースが多いようです。

全般性不安障害(全般不安症)

家族、友人、学校、仕事、健康など、日常生活を送る上で起こる出来事に対して、深く悩み、不安に陥り、過剰に心配する病気です。欧米では約4%~約5%、およそ20人に1人が、一生のうちに一度は発症するのではないかと言われる有名な病気です。小児期、青年期に始まり、どの年齢にも発病する可能性があります。特に女性は男性よりも約2倍かかりやすく、女性の大半が若い女性で10代で発症の事例も存在します。女性が多い理由は、女性特有の生理的要因、心理的要因、もしくは社会的に求められる性的役割等から来るストレスが複雑に絡み合うことから、発症事例が多いと考えられています。精神的、身体的、行動的の3つに症状が分けられ、以下のようなものが3ヶ月以上と長期に渡って続きます。

・落ち着きがなく、そわそわしてる
・過度な緊張、刺激に敏感に反応する
・筋肉の緊張、身震い
・動悸、喉のつかえ
・最悪の事態に恐れ、回避する
・安心安堵を繰り返し求める、重要な決め事を心配事を理由に先延ばしをする

これらの症状が続くと、ほとんど眠れなくなるといった生活に支障がでます。また、人一倍強い不安を抱く性格、と誤解される事も多いです。通常の心配性は、生活に悪影響を及ぼすような事はありません。しかし、全般性不安障害は生活レベルに悪影響がでるため、安易に性格の問題として片付けると症状が悪化する危険性があります。

恐怖症(限局性恐怖症)

特定の対象や状況のみに対して、恐怖を抱きます。有名なものでいえば、高い所がダメな高所恐怖症、エレベーターや電車内などが怖い閉所恐怖症、鋭く尖った殺傷能力の高いナイフやカッター、殺傷能力はないがボールペンの先や傘の尖った部分が目に入ると体が震えたりする先端恐怖症などがあります。
他にも男性に対し過剰な恐怖を示す男性恐怖症、女性に過剰な恐怖を抱く女性恐怖症、ある特定の動物だけだ怖い動物恐怖症、ブツブツしたものが怖い集合体恐怖症などがあります。これらは、感情豊かな時期を迎える幼少期に、高い所で遊んでいたら怪我をした、鋭く尖ったナイフを向けられたなどを経験すると、それがトラウマとなり恐怖症を発症する可能性があるといいます。または、特別原因となるものはないが、不安や恐怖を感じやすい素因があると、ふとした拍子で引き起こす事もあります。

不安障害を克服するために薬物療法、精神療法などが上げられます。またヨガなどの瞑想も良いとされています。

不安障害の改善方法

薬物療法(抗うつ剤、抗不安薬)

主に抗うつ剤、抗不安薬などを用いて治療します。これら薬の成分が脳内の神経伝達物質(セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリン)に作用し不安障害を治療していきます。直接的に作用するので一番、効果的な治療となります。ただし、副作用や離脱症状、依存などがあります。用法・用量を守り正しく服用するようにしましょう。

■抗不安薬の偏見

抗不安薬の偏見

デパスバスパージェネリックのような抗不安薬などは一般的にあまり良いイメージは無いように思えますが、整形外科や内科などでも普通に処方される薬です。手術前の緊張をほぐすために服用したり、胃炎や腰痛にも処方されたりなど、とても多くの医療現場で活用されています。

不安障害はメンタルの弱い人間が発症すると言われますが、実際は心の問題はあまり関係なく、脳内伝達物質であるセロトニンやノルアドレナリンが深く関わっています。セロトニンの不足により精神が落ち込み、ノルアドレナリンの過剰に出てしまう、または過剰に不足するなどといった事で不安になったりして、精神が落ち着かない状態になるのです。すなわち、うつ病は風邪と同じように、投薬治療が必要となります。薬に頼る事は恥ずかしい事ではなく、それは極々、当たり前の事です。心を保護するためにも抗不安剤を利用しましょう。

そしてバスパー、ルネスタソナタなどの薬は抗不安薬以外にも睡眠障害、不眠症といった症状にも効果があります。現代、日本でも不眠症で多くの人が悩んでいます。ストレスに満ちた社会を反映しているのか、年々、増加傾向にあります。日本人の5人に1人は不眠で悩んでいるとも言われています。

不眠により生活リズムの乱れ、ストレスを生み出し、そのストレスにより不眠になり、熟睡できないので仕事などでの集中力が落ちてミスが増える事でストレスを溜める、不眠になる。というこのスパイラルから抜け出せないでいる現代人が多くいます。不眠症からのうつ病に発展する場合が多いので、最近、寝つきが悪いと思うような時は注意が必要です。うつ病の人の9割が不眠症を患っています。快適な睡眠を取る事は心の健康を取る事でもあります。無理はせずに、睡眠薬、睡眠導入剤を利用して快適な睡眠をとりましょう。

精神療法

精神療法

臨床心理士によるカウンセリング、認知療法などを行います。心の病の専門家と話すことでストレスを発散させリラックスさせて、うつの症状のために歪んでいた認知を修正し、考え方のバランスを取り戻すことで現在の不安の原因の問題解決をしていくやり方です。他にも、眼球を動かしながらあえてトラウマとなった辛い出来事を思い出す「眼球運動脱感作療法」や、PTSDの場合はグループ療法といい、自分の悩みを打ち明ける治療法などがあります。そして、必ず専門家のもとで行うようにします。「思い出す事が治療に繋がる」と認識だけで、知識と経験が不十分なままで行うとかえって症状を悪化させる危険性があります。不用意に専門家がいない場所で行うのは大変危険です。

うつ病、不安障害、不眠症などは全ては事の発端はストレスです。ストレスを全くなくして生活するのは生きていく上ではまず無理な事です。ストレスを溜めないやり方ではなく、ストレスをどうやって解消していくか?というように考えるようにしましょう。生活習慣を改善する事も重要となってきます。適度な運動、バランスの取れた食生活をする事で心身ともに健康になれます。

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